第14回活動報告

親愛なる皆さん

第14回活動報告
7月31日、 岩手県大槌町にて大槌町と共同開催による物資支援を行いました。
今回の目的は2つ、
 ・近隣商店が壊滅してしまった町における仮設住宅での生活の応援
 ・行政および他団体と共同での復興支援活動の実施   です。

以前に「仮設住宅へ移り住む方の自立生活への支援を行ってほしい」という要望があった事から、 かねてより現地入りして支援方法等を練っていた、岩手県大槌町への物資支援を行なってきました。
今回の活動を実現させるにあたり、NPO法人「パワーアップ支援室」様(岩手県盛岡市)の多大なるご協力がありました事に、 この場をお借りして御礼申し上げます。
この「パワーアップ支援室」の本舘氏・高橋氏とは、以前 大槌町入りした際に、Twitterでのフォロワーさんからのご紹介で 大槌町で唯一営業再開をしていたローソンでお会いしたことがあります。その時は短い会話を交わしただけだったのですが、 お互いの考える支援についての基本姿勢や考え方に共感できるところが多く、物資支援の共同開催という方向で話は進み始めました。
私たち「Go ahead!」では、岩手県でのコネクションが少なく、実施への調整は難儀していました。 両氏が大槌町と頻繁にコンタクトをとり実際に大槌町まで出向いて、町との共同開催までの調整を取り付けてきて下さいました。

もともと、僕たちと本舘氏との間で共通の認識としてあった事は 弱者となっている方たちを優先的に支援していきたいという思いでした。 しかしそういった方を探しだすためには、個人情報開示にまつわる問題、仮設住宅に入り広範囲にそれぞれ少人数世帯に分散して生活されている方の、 家族構成や立場を把握するための個別訪問による調査等 様々な問題があって、 理想的な活動の実施は困難であるという事実を突き付けられていました。
支援するという事は「困っている方に手を差し伸べる」という事で、簡単に出来そうに感じるのですが、 「だれを対象にして、どのように実施するべきか」という事を突き詰めていくと答えが出せなくなっていきます。 これはおそらく行政が陥っている、一律公平の制度の落とし穴と同じなのだと思います。

僕達で集められる支援品には限りがあり、全員に一律公平にお渡し出来ないという事実を、どうやって解決していくのか?

この問題に直面していた時に、本舘氏・高橋氏が、大槌町で開催される同町主催の支援物資配布行事に 共同参加するという解決案を持ってきてくれました。僕たち単独では無理でも、他の団体と協力すれば解決できる問題があるのです。 僕たちにとっては この上ないお話でした。 特に、町が開催するという事で、住民の皆様には既に開催が告知されていますので、 僕たちは支援品の準備などの基本的な準備活動に専念することが出来ました。

今回の支援に関しては Twitterを通して知り合った皆様や そのお友達、 「Go ahead!」 のホームページを見て参加していただいた方、以前より交友関係のあった方など 多くの方に賛同していただけました。 ある方に言われたのは、「支援品を出すことでしか参加できない」という言葉でした。現地にて活動することが出来ない方達を代表するような言葉でした。

2トントラックに満載となった、皆様からお預かりした支援品は、来場された住民の皆様(1,000人以上)にお持ち帰りいただきました。 すでに8回目となる大槌町主催のバザー最終回だったにも関わらず、多くの方が来場されている現実を目の当たりにして、 多くの事を感じました。もし東京を中心とした震災が発生した場合どうなるのか?考えると恐ろしくなります。

今回の活動を通して、物資による支援は多くの事を考えて行動すべきだと強く感じました。 僕らはその場にとどまるわけではない通りすがりの人間でしかありませんが、 支援品を受け取った方々は将来にわたってその場所で生活をしていきます。 外部からやってきた人間が軽率に行った行動が原因となって、地元の方々の間で問題が生じ迷惑をかける事だけは避けなければなりません。
大きく物事を起こそうとすると、公平性の問題が常に付きまとってきます。そういう場において、 僕らならではの少人数だからこそ小回りがきくという利便性をどう生かしてゆけるのか。そのことを今後も考えていきたいと思います。

2011/9/9  伊藤 真

 ・第14回、15回の支援で配布した物資の詳細はこちらのPDFファイルにてご覧ください。
 ・【資料室】等、当ホームページ上のPDFファイルをご覧いただくにはアドビ社の無料ソフト「アクロバットリーダー」が必要です。
 アドビ社のホームページで無料ダウンロードできます。

<< 第13回目の活動報告も読む    最新の活動報告も読む >>


支援物資送付先情報

〒201-0013
東京都狛江市和泉本町3-8-6
(有)丸仲  伊藤 真
携帯:090-3512-8839

支援金振込先口座

(1) 城南信用金庫
狛江支店(コマエシテン)
普通預金口座 No.649484
ゴーアヘツド イトウマコト
(2) みずほ銀行
狛江支店(コマエシテン)
普通預金口座 No.1169623
ゴーアヘツド

メールアドレス

goahead@smileapple.com
gmail等フリーメールアドレスからのメールは 受信できない場合があります。御注意ください。

助成を受けました

赤い羽根共同募金ロゴ
赤い羽根共同募金(中央共同募金会)の災害ボランティア・NPO活動サポート募金から 助成を受けています。第1回助成の対象団体として、Go ahead! の名前がリストの17番目にあがっています。

inserted by FC2 system